ミックスをする時に考えるべき11のことリスト

  音楽制作における『ミックス』についてのチェックリストになります。 ミックスの主な目的は、たくさんのトラックのバランスをとり、ひとつのステレオトラック(あるいはサラウンドトラック)にまとめ上げることです。

 その中でサウンドを修正したり、拡張したりするわけですが、それらの処理に不可欠な基準となるものは何か?をリスト化しました。

ミックスの基準となるものは何か?

 DAWもある、プラグインもある。録音も終わった!しかし、どうミキシングすればいいのか?という問題に直面します。Mixについては言ってしまえば、ルールはありません。しかし、好き勝手やっていいものでもありません。

 どういう判断を元にミックス、音作りをしていくか?が問題です

 というわけでミックスする時にどういうことに気をつけてサウンドを創り上げるべきか、どういう風にやればいいか?意識すべきチェック項目をリスト化してみました。やや、抽象的で具体性に欠ける部分もありますが、具体的なミックス方法論については別の企画を考えます。

  • スタイル、ジャンルに合っているか
  • アーティスト、バンドの個性
  • 楽曲の持つ音楽的コンテキスト
  • アレンジ、楽器編成
  • 楽器のアレンジにおける役割
  • 他の楽器との関係性
  • 楽器自身の音の特性
  • 楽器の弾き方
  • 曲のテンポ
  • フレージング
  • 全体との兼ね合い

ミックスで考える11のコト

音楽スタイル、ジャンルに合っているか

 ジャンルによってカッコいいとされるサウンドは違うし、また楽器間のバランスも大きく異なる。『ふさわしい』サウンドが各々存在する。ミックスというよりは、レコーディング時点から、この点は考えるべきであり、サウンド・デザインそのものの出発地点になる部分。

アーティスト、バンドの個性、カラー

 ミュージシャン、作曲家の持つ個性を反映するのが好ましい。前項と同じく、レコーディング時点から考慮すべき要素で、サウンド・デザインの根幹となる要素。その音楽性にふさわしいかどうか。

楽曲の持つ音楽的コンテキスト、方向性

 曲そのものにも個性があるし、その曲がやろうとしている内容、方向性にふさわしいサウンドがあるということ。ミックスにおける具体的な施策は、特にこの要素から生まれる。ミックスにおけるサウンドの強調、拡張は楽曲の持つ世界観を根底にしている。より強く、大きくすることが目的であって、変えることが目的ではない。あるいはほとんど変えないか。

 また、曲中の各セクションや曲展開も正しく解釈して、進展に沿ったサウンドにするのが好ましい。例えば、最初のサビと最後のサビのサウンド的な盛り上がりが同じではいけない。

アレンジ、楽器編成

 どのようなアレンジをされているかで、Mixにおけるアプローチの仕方も変わる。例えば、楽器、トラックの数が多いほど、調整すべき部分は増える。多いほど、各トラックにおける周波数、ダイナミクスのスペースは狭くなるし、他とぶつかりやすくなるから。

その楽器のアレンジ中における役割

 同じ楽器であっても、曲および、そのアレンジによっては違う役割を任せられることも多い。その楽器やトラックがアレンジ上、どんな役割を任せられているか。

 曲の顔になるような役割なのか(メロディ、ソロ)それとも後ろで演奏を支える伴奏なのか(低音、リズムセクション)。その役割にふさわしいサウンドとは何かを目指す。

他の楽器との関係性

 各々の役割に合わせた処理だけでなく、実際に他のパートとどう連携してるかも大事。潰し合ってないか。重なり合うことで、より太く拡がりのある音になっているか。(逆相になった音を重ねるとかえって音が弱くなる。)

楽器自身の音の特性(エンヴェロープ、倍音構成)

 楽器それ自体の音の特性、キャラクターに気をつける。どんな特徴を持っているかで対処法も変わる。(柔らかい音か硬い音か、長い音か短い音か)

 エンヴェロープについてはエンヴェロープ・シェイパー、トランジェント系プラグイン、コンプ。倍音構成についてはイコライザーやサチュレーター、エキサイターなどで調整できる。

楽器の弾き方

 同じ楽器であっても、その弾き方によってサウンドが大きく変わる場合がある。ギターならアルペジオ、ストローク、単音引き、パワーコードなど。ヴァイオリンは弓弾き、ピチカートなど。弾く、叩く場所が変わるだけでも音が変わる。その音の特性に合った対応が必要。

曲のテンポ

 フレージングと併せて考えたい。曲のテンポはサウンド・クリエイトにおいて意外と大きな影響力を持つ。コンプのリリース、リバーブやディレイの長さなどは、曲のテンポに強く影響を受ける。

フレージング

 その楽器に弾かれるフレーズがどういう構成になっているのか、細かいのか、長いのか等。どういうフレーズであるかによっても音造りは変わる。

ミックス全体との兼ね合い

 最終的なマスターアウト、ステレオ2chの中でしっくりしているか、埋もれてないか、浮いてないか。最終的な1つの音の塊としてまとまっているか。全体への視野。全てのトラックが噛み合っているかどうか。

まとめ!

 という感じで、根本的な部分からミックスダウンに至るまでの流れに沿った形でまとめてみました。まず1つのトラックを1つの良い音として調整、加工することから始めるにしても、視野を広く各項目を意識しながら、全体のうちの一部としてどうなのか?ということを気にしながらもやっていくことが大切なのかなと。

  音楽は同時多発的に様々なことが起こっているし、それに合わせてミックスとしても、それらの絡み合っている要素を上手く扱わないといけません。細かい部分も大事だけども、全体としての調和も大事だということになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください