リファレンスとしてのデモ音源

デモ音源の大切さについて、簡単にまとめてみます。

どんな形であれ、自分の作ったものをちゃんと残しておこう。

 曲は成長するものだと思います。いきなりほぼ完成形で頭に浮かぶパターンもありますが、それでも曲と真摯に向かい合わないと、いつまで経っても完成形にはなってくれません。その成長の記録として、各段階のデモをきちんと管理した方がいいな!ということです。

音楽におけるデモとは?

 デモというのは、作った曲をとりあえず録音して形あるものにしたモノです。要は音楽的なメモなわけですが、いくつか段階があると思います。

思いついた瞬間にiPhoneのガレバンで録る

 これは本当にメモですね。書きなぐりです。いいフレーズ、曲思いついた!ってなっても、忘れてしまったら元も子もないのです。思いついた瞬間にメモ(録音)します。

 何らかの形で、残しておくことが重要になります。録音自体が不可能な状況でも、歌詞だけでもコード進行だけでも、何かをとにかく残しておくことが大事ですね。

ある程度、アレンジがまとまった状態でのデモ

 曲としてはきちんと出来上がっており、アレンジもそれなりにまとまった状態で、始まりから終わりまでを録ったもの。これになると、ようやく人に聞かせられる形になります。と同時に出発点になります。しかし場合によっては、ここから大きく変化する場合もありうるわけで。なのであまり縛られる必要も無いですが、とにかくひとつの基準になります。

最終的なデモ、プリプロとしての

 プリプロダクションなので、本番直前としてのデモですね。でもDAW中心の場合は、本番と最終的なデモの境目は薄いかもしれません。境目が曖昧だと、区切りがつかないので、プロジェクトは分けたほうが良いでしょう。本番と同じアレンジであり最終形態の前段階です。

客観性。リファレンス

 音楽制作のリファレンスCDというのは、ミックスにおける比較基準として、他アーティスト、バンドの音源を用意して(基本的に同ジャンルの、あるいは目標としての)聞き比べて、各種バランスを整えるための参考にするというものです。あるいはエンジニアの人がそのスタジオの音響特性を見極めるのに使ったり。

 これはあくまでミックス上の比較基準です。サンレコなどの音楽制作雑誌でリファレンスCDは何を使っているかを各エンジニアに聞く、みたいな企画があったのを覚えています。

音楽としての閃き。デモ音源に残す

 リファレンスCDはあくまで、ミックスを構築する上で客観性であったり、ジャンル内のトレンドから著しく足を踏み外さないためのものですが、デモは違います。

 あくまでその楽曲の出来たときのテンションであったり、フレッシュさを含めてそういう曲として大事な部分が、完成形において失われていないか?という曲の音楽性における純粋な比較対象になります。

 本番はどうしてもキチッとしたものにしようと慎重になりすぎて、おとなしい演奏になってしまうことがあります。また、そもそもアレンジをデモのヴァージョンから良かれと思って変えてみたものの改めて聞き比べると、デモの方がよくね?となってしまう場合もあります。

 レコーディング以降はある種、工業的な工程に沿って作業が進められる部分があると思います。しかし音楽としての大事な部分が失われてしまったら意味無いです。オーディオの中に音楽としての閃きというか、英語で言うところの“Vibe”がきちんと封じ込められているかを注意しないといけないなと。録ってる最中、あるいは録り終えて、ミックスの段階で。

 つまり、各段階ごとにキッチリとしたデモを作り、保存しておけば、あとでそれらを聞き返すことで正しい道、方向に歩めているか?という判断をするための基準になるわけです。

まとめ!

 というわけで、デモはちゃんと何らかのオーディオファイルとして残して、管理しておくことが大切だと思います。世に出すものではないからこそ、自分でしっかり残しておかないと、消してしまったら永久に戻ってこないわけですからね。

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